明治三十一年七月十四日朝
本席御身上より昨日さしづの事は夜分尋ね出よとの事でありますが、たゞ今一統揃うて居りますが如何でありますか申し上げ願

さあ/\一時事情以て話し、話し掛ける事あるなれど、夜深の事情諭さにゃならん/\。刻限という、順無くしてさしづ出来難ない/\。どういうものこういうものも、刻限から始め掛け出したる。些かなると思えば些か。元というは些か/\。年限は多く事情々々、元というは些か事情、こうして話し掛ける。どういう事情もこういう事情も、あら/\事情はどうなりこうなり一寸治まりある。なれど、あちらこちらちょい/\道理から治まりてない。道理は軽う取れば軽い。万事事情掛かりて来れば、道理より無いで。これだけ一寸話して置こう。

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