明治三十一年六月二十九日
西田亀蔵六月二十四日身上悩みより御願申せし処、身上速やかなりたら尋ねに出よという事に付、全快の上出頭致し願

さあ/\事情々々事情々々、さあ身上から事情尋ねる事情には一時さあ/\事情、身上々々どうなろう/\思う。一つ身上の理、さあ尋ねる/\ならば一つ事情、身上明らか事情直ぐと尋ね出よと諭す。身上明らか事情から尋ねるから諭す。一つ筆に取って悠っくり諭すによって、又合点が行かんというは尋ね返やせ。まあ一時の処どういう事こういう事分かりが有る、分かりが無い。これ/\筆にしっかり取って知らしてくれ。どういう事知らすなら、当分古き事情、一代から二代に掛かる一つの事情/\、まあめん/\はこの事情、このぢば、いつからいつから思う処、又他に事情もまあ/\思う処、何も知らんから思う。よう聞き分け。事情には遙か事情もあれば、一時事情もある。一時事情から今日の日、古い処からとんと日々の処見ればそうである。さあ/\道具である。一時の道具から成り立つものやない。又中に納す道具も使う道具もある。日々使う道具から聞き分け。事情諭すから一時と言わん/\。心に楽しみ/\。一代事情ある二代継ぐようなもの。年取れた者皆々事情、皆々事情から眺めて取り持ってやれ/\。同じよう思うてはならん/\。人間々々心で上ぼりてはならん。これはさしづ理/\、さしづ違わん。さあ/\取り持って/\、取り持たにゃならん。
暫くして
さあ/\一言始め掛けて話し掛けたら、いつの事やと思うやない。一時以てこうとなるものやない/\。よう聞き分け。どうにもこうにもならん。放って置けば、いつまで飛び入りの事ではならん。その理分からん。たゞ一時の心ばかしではならん。続くが理/\、一代経って継ぐというは、早く取り持って扱うてやってくれにゃならん。さあ/\一言始め掛けて話し掛けたら、いつの事やと思うやない。一時以てこうとなるものやない/\。よう聞き分け。どうにもこうにもならん。放って置けば、いつまで飛び入りの事ではならん。その理分からん。たゞ一時の心ばかしではならん。続くが理/\、一代経って継ぐというは、早く取り持って扱うてやってくれにゃならん。
押して、年取れたと仰せ下さるはおことから運ぶ事でありますや、又亀蔵の事に付いて運ばんならん事でありますや願
さあ/\年取れた者は、まあ楽しみ早く事情々々分からん間に/\些かなものが年年積もりてみよ。どのくらいになるか。一時の理やなけにゃならんと言うは、違うてある。一時身の障り/\という。もうどうであろうという処から言葉聞く。日柄経たず、これ自由という。よう聞き分け。日柄切っても諭す。これから日柄切っても十分諭す。よう聞き分けくれ。
さあ/\兄弟々々中の理/\、成程なろまい/\なれど、渡世商売という/\、一時には良いように思う。一つ数々中話し諭す。さしづから変えにゃならん事がある。数々商法中にせいでもよいものもある。よう聞き分け。せいでもあたゑ、ならん事すれば理を添えて後へ返える。同じ兄弟一つ理を諭しよう。

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