明治三十年十一月五日
上田秀吉身上願(高津出張所部内長土出張所長)
さあ/\尋ねる事情/\身上に不足なる事情、一つどうでもならん/\事情尋ねる。尋ねるからは、諭そう。よく聞き取れ。身上不足なる、いかなる事と思う。日々の処、道のため尽して居て、それ/\運ぶ中に身上不足なる。どういうものと思う処、日々に思う中、たすけ一条の中、身上不足なる。これでは世界もなあ/\。身上不足中に、たんのうは出来やしょうまい/\。なれど、成程分かれば皆分かる。為す事情いんねん内々為すいんねん事情、いんねん世上の理を見て聞き分け。一ついんねんは、一つのさんげとも言う、悪い中にたんのうは出来やしょうまい。これ一つの理にあると、しっかり聞き分けてくれ。