明治三十年九月十七日
大西松蔵父嘉蔵六十九才身上願
さあ/\尋ねる身上/\、一時さあならん/\の事情尋ねる。尋ねるは一つ事情の諭、どういう事諭すなら、よう聞き分け。身上不足なる。何故なると思うやろう。よう聞き取れ。内々事情に、なか/\事情というは大層々々な事情である。大層な事情であるが、一つ諭そ。一時事情とはあろまいなれど、大層事情は、十分たんのう治めてやらにゃならん。道という、道は一代限りと更に持つな/\。末代という理聞き分け。代々続く。末代に残る。よう聞き分け。速やか事情となる事か、事情は大層。まあ一つ心にたんのう治めてやらにゃならん。尽しただけは、日々皆受け取る。なれど身上というは、心に治めてくれ。これ諭して、まあ、たんのう治めてやらにゃならん。