明治三十年九月八日
臼杵治郎兵衞小人龍蔵三才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、小人事情身上大変事情一つ、さあ/\尋ねる事情、まあ尋ねる事情は、どうも一時ならん。ならんから尋ねる。尋ねるから、一つ諭し置こう。いかな事情も、よく聞き取らにゃ分かり難ない。この道というは、誰にどうせえ誰にこうせえ、とは言わん。道は皆心だけ/\。皆道世界というは、いろんな事情、又内々に身上に迫る。どうなると思う心の中に、何よの安心、何よのたんのう出けやせんなれど、たんのう聞き取りて、皆初めより聞き取り、皆かりもの一条、人に諭す理というは、よく聞いて諭す。一時事情ありて、何程安心出けんから尋ねる。尋ねるから、さしづ諭す。よく聞き取りてくれ。日々暮らす中、不自由無く不自由無くと言えば、身に掛かれば何たる理であろう。この理よく聞き分けにゃ分からん。内々いんねん為す事というは、それ/\諭すいんねんに、だん/\いんねんある。すっきりどうもどちらからも、ならんいんねんある。暮らす中いろ/\暮らす。不自由いんねんもある。いんねんはだん/\ある。よう聞き取れ。一時どうでな。事情は余程大層事情。万事事情、成りても成らいでも、こうという一つ定めて、早く定め。又内々改めて、ほんに成程と治まれば、又事情よう聞き取りてくれねばならん。

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