明治三十年八月二十二日
大藪安太郎母ツネ六十二才身上願
さあ/\尋ねる事情、身上一つどういう事であろ。身上尋ねば、一つ諭そ。一寸事情諭し置く。よく聞き分け。身上事情は、大層。尋ねる事情諭し、これまで長らく事情、よう事情治まり、よう聞き分け。これまで通りたる理、互い/\尽し合い、心を聞き分け。一時身上不足なって、たんのう思われん。それ/\たんのうどういう処からたんのう。よう/\治まって中に、身上不足なると些かにも持たず、尽した事情は一代と思わず、末代という理を聞き分け。成ろと思うても成られるものやない。為す一ついんねん、世界へ諭するであろ。内々それ/\成程いう理、前生一つのさんげと言う。早く楽しませ/\。