明治二十一年九月二日
昨日の午後より清水与之助又々腹痛み、血なめ下りて気分悪しくに付願
さあ/\事情の処、堪えられん。速やか又候。よう聞き分けてくれねばならん。さあ/\道具々々どのようの道具もある。三年五年目に使う道具もある。日々に使う道具もある。損ねたら破損して使わねばならん。三年五年使う道具でも、生涯に一度使う道具でも、無けねばならん。又損ねたら、破損して使う。日々使う道具、どうでも破損して使わねばならん。この理をよう聞いて、内々の処ほんに成程と、これが理やと、その心を定めてくれねばならん。何にも案じる事は要らん。