明治三十年五月十五日夜
山内治三郎目の障り願(東肥支教会長)
さあ/\尋ねる事情/\なあ、身上になあ、どうもなあ、長らえての事情どうも心得んと言う。一つには年限相当運ぶ尽す中に、どうも一つの事情と言う。事情はよう聞き分け。一時以て鮮やか速やかというは、どうも一時という。身上に重ね/\の理どうもなあという一つの理は、一時ではあろうまい。よう聞き取れ。不自由不自由の身上にて、道という。だん/\尽す運ぶ一つの理は、十分に受け取る。身上に自由ならん中から、正眼の者といえども、とてもという一つの尽す事情、さあさあよう聞き分けてくれ。この道というは、長い事情楽しみというは目に見ての事情更々心に思わず持たず、理の楽しみは生涯末代の理と諭し置こう。この理を治めるなら、又々自由と言う。この一つの理をよく聞き分けてくれるよう。