明治三十年四月七日
中台庄之助伜十六才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、一時身上いかな事情であろう思う処、まあ一つ余程順序難しい思う処、又思うは余儀無く事情々々なれど、身上という、いかな事であろうという事は、日々に無けにゃならん。万事の処十分の処に運ぶ処、身上不足なればこんな事と思う処、よう聞き分け。どんな事こんな事皆思う。身上不足なれば、こんな事と直きに思う。それではならん。これまで難しい中からだん/\道であろ。どうなりこうなり日々心これからという理があろ。その心将来と一つ治めにゃならん。よう聞き分け。身上の処一時はぁと思うなれど、万事これから先後々聞き分け。身上不足どうやなあ、こうやなあ、案じてはならん。どんな事情もこんな事情も、成るも順序。為すいんねん理聞き分け。こんな事と思う事では、道長く順序理に曇り掛ける。何をしたんやらというようになりてはならん。よう聞き分け。どういう理もこういう理も、何でも彼でも、心案じんならんでは、日々どうしてもこうしても分からん。よう聞き分け。道のため余程の者もある/\。中にはあの人はこうしてくればよかろと言う。どうむならん理に取りては添わん/\。その日行く日もあれば行かん日もある、何がしたんと道の道理あろ。どうなろとこうなろと定まりた理なら、いつ何時でも思わんと定め、よう聞き分けすれば、身上はあ/\と言う日来るものや。これだけ諭し置こう。よう聞き分けてくれ。