明治三十年十一月十日
寺田半兵衞息はずみ咳出で脇腹痛むに付願

さあ/\尋ねる事情/\、幾度の事情尋ねば一つ諭しよう。なれど、事情聞き分けにゃ分かり難ない。内々いつ/\までと言う。尋ねる一つ事情幾重事情、心安心一時不足なりて尋ねばだん/\変わる。事情無き中に事情、中に内々事情これ一つ事情聞き分け/\。内々の処にとんと未だ治まろまい。事情思い出して一つ思い/\日々事情であろう。よう心鎮めて聞き分け。心鎮めて聞き分けて、言うて聞かせ。内々どういう事いつまでゝあろ。内々兄弟それ/\どういう事、いつまでゝあろ。内々兄弟それ/\どういう事、親々心毎日であろう。なれど、よう聞き分けにゃ分からん。道のため人のため運んで居る、尽して居る。何年経てど頼りと思うて居る者どうもなあ、日々であろう。今一時の処では、とんと思うように行かん。皆んなそれ/\事情よう聞き分け。早いも生涯遅いも生涯、こら分かろまい。なれど、よく聞き分けば成程分かる。一時以てどういう事、世上何と思う。これ心にあろう。世上成るもいんねん、成らんもいんねん。これ皆んな治め/\ば、夜明けるようなもの。よう聞き分け/\。
押して、(小近の事願うとする処へお諭あり)
さあ/\皆籠りたる。これ聞き分けてほんに成程と思う。夜明けるようなもの。よう聞き分け/\。さあ/\皆籠りたる。これ聞き分けてほんに成程と思う。夜明けるようなもの。よう聞き分け/\。
押して、コウ親類への縁談の事情願
さあ/\尋ねる事情/\、まあ内々事情思い変わり、だん/\変わりだん/\変わりたる。こうと思う処、先々心親々心、人々心一つに委せ置こう/\。さあ/\尋ねる事情/\、まあ内々事情思い変わり、だん/\変わりだん/\変わりたる。こうと思う処、先々心親々心、人々心一つに委せ置こう/\。

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