明治三十年五月二十一日
奈良支教会長森川重太郎長男宇次郎三十一才大熱下だり願

さあ/\尋ねる事情/\、事情一つとんと事情もう一時以てどうなろ。それ/\事情、一寸一時計り難ない事情ある。身上一つどういう心という。定める治める事情、一時案じて居てはどうもならん。案じると案じの理が回る。一時以て他に一つなあ、道の中になあ、どうでも心を治めて一寸早い理を諭す。道のため運ぶ。世界から理が一時に寄る。これは取り違いであるで。道の中いろんな道がある。この道何年運んで居る、何年尽して居るのに、こんな事ではなあ。十分聞き分け。こゝ聞き分ける理がある。役員の心を繋いで居る。どうじゃろ、これも一つ理掛かる。どうでも尽そ。世上は何から尽そう。どんな中でもこの事情真実、人に話し理は有って心に真実理が無くてはいかん。心一つ、精神真実定め。めん/\なあたらなあ、又後々道の処難儀しようとてならせん。難儀しようとて出来やせん。運んで了う、尽して了う。身代無くなろ。めん/\一人で無くなして了うは何にもならん。道のためあちらへもこちらへも種を下ろし、道のために尽したなら、何処からでも芽を吹く。又、道のため一つの理あれば、見て居る者は無い。所々種を下ろして、世界からうっとしい理も無くばならん。一時の処はどうなろ。めん/\一つの理に持って、あちらへもこちらへも種を蒔く。あちら不作でも、こちらは十分取れる。こちらから還る、お前は放って置かれんという理は、何処に放って置かれん。一代限りじゃなあと思えば蒔き流し、一時もう理をよう聞き分け。一つの理は為すいんねん諭しの理に籠ってあると諭し、前々蒔いたる理何処へでも生える。これだけ諭したら、真も定まるであろ。よう聞き取ってくれ。

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