明治三十年五月十日
富松清三郎身上願
さあ/\尋ねる事情、さあ/\事情はどうむならん事情を尋ねる。事情は大変なる事情。どうがよかろう、こうがよかろう思う処、一つさしづ十分諭し置くによって、よう聞き分け。何がよかろう、彼がよかろうと思う処、ほのかの処分からん。事情一時以て身上一つ不足有って、たんのう出けやせん。なれど、世上見てたんのう、身上不足なる処、よう聞き分け。一寸心の理に治まるなら、いつ/\暫くという。これまで分からん/\道、身上に不自由不足はあろまい。なれど、不足なりたる処、聞き分け。皆々すっきり思い替え/\。楽々の日がある、と諭し置こう/\。