明治三十年三月六日夜
増田甚七小人ふさの身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ事情によって余儀無くの事情、余儀無くの事情である。どういう事であろう。どういう間違いであろ。又一つどういう運びであろう、皆心で思う。どう思えど理が無いと言う。この事情なか/\の事情、大層の事情、小人たる処にて何故こういう事になろう。見れば堪えられん事情であろう。まあ一つ諭す事情に一つ諭し難くい。諭し難くいというは、まあ内々事情、これまでの処にて、どうなろうや知らん/\、思たる事情、これは余儀無くの事情、めん/\定めて日々の処どうも堪えられん。心の理運び、心の理含み、余儀無く事情思たる一つ理は余儀無く事情。中には内々の中に一つそれ/\中皆の中、何たる事情思たる心あろ。これより一寸諭し置こう。成るいんねんこれまで聞く事情、大難小難事情心に持って治めてくれ。又一つ後々事情、ほのかの事情、見れば一寸現われ掛けたる。まあ第一思やん治められん言うて、一つ理の届かん/\。さあ/\届かす/\で。身上障りから、こういう事聞いた/\、十分治めてくれ。言い/\は楽しみ中に/\堪えられん事情、内々中に一つ、説くに説かれん、話すに話せん、治めるに治められん。だん/\事情後に見て思い出せばどうもなあ。これすうきり切りて了い、これから内々重々の理一寸出掛けたる。内々事情には、どうなろうか知らん事情中に、一寸堪えられん、後々怖わいという。経ち越したる中、どういう日も付けにゃならん。思案してみよ。夜も目も合わんような事ありたやろ。事情何とこれまで堪えられん事情、さあ放って置かん、捨てゝ置かん。十分の理に集めてある程に/\。ようく聞き分けてくれ/\。