明治三十年一月十三日正午
村田かじ身上願

さあ/\尋ねる処/\、身上事情一つの事情堪えられん、一つの事情尋ねる処/\、第一事情、身上に一時切なみ堪えられようまい/\。なろうまい/\。ならんから尋ねる。主に一つの事情は日々取り次いで居る。事情身上に掛かれば尋ねる。尋ねるからさしづをする。取次心得にも諭し置こう。一時は何にもどうという事はない。取り次ぐ処に一つの事情、多くの中に何人ある/\中にもそれ/\皆んな一つの事情である。前々よりもだん/\聞いても居るやろ。遠い話やないで。近い所、神の話や/\。存命中にも諭したる。なれど、年限経てば変わりて/\ならん。どうも存命中神の道教え、一つの理とは変わりてならん。何名何人よう聞き分け。この道という一つの心というて、世上へ諭する処、皆んなはどう思うても、俺はこうとしっかり神の道、理一つの心に寄せるよう。これまでよりも刻限つかえて/\知らしとうて/\ならん。刻限延びて/\どうもならん。なれど、刻限の理を諭せどもどうもならん。用いる者が無いから、身上さしづにも刻限ちょい/\混ぜたる。遠い他の事情には混ぜてない。何ぼ刻限にて知らせど、刻限はいずれ/\やろと追い延ばすばかりや。そこで俄かの事情、身上のさしづでなけりゃ諭されん。どうも知らされん。よう聞き分け。鏡やしき、四方正面の中でありながら、どうも一つの理に寄せ難くい、集まり難くい。又一人、又一人の理を混ぜるからどうも集まらん。寄せて了えば自由自在の働きをするわい/\。そも/\の心というは、捏ねてあるもの、ばら/\にしたようなもの。一寸には寄せ難くい、集め難くい。これまで前々より急いて/\、刻限出てもすっきり用いん。めん/\思うだけは用いる。勝手の悪い事はそこ退けである。日々くだり/\の話は何と聞いて居るぞ。これより刻限のさしづは台となりてくれにゃならん。乗った船なら乗り切らにゃならん。塀なら跳び越さにゃならん。火の中なら飛び込まにゃならん。何でも彼でも早く事情、道の中に古い/\という。古き中にも古き者なら、道の理よりこれはこう成る/\、この理はこうと一つの心を寄せにゃならん、集めにゃならん。寄せたら寄る、集めたら集まる。寄るだけ集まるだけは、寄せてくれ、集めてくれ。尋ねた事情は案じる事はない。主にも一つの理を諭して、今のさしづは心に持って、しっかり寄せにゃならん、集めにゃならん。結構一つの事情は、もう一つ、世界に無い程に/\。さあ/\しっかり聞き取ってくれ。

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