明治二十九年十二月二十日
山中彦七長女いわ十八才縁談事情願
さあ/\尋ねる事情縁談一条、さあ/\まあこれ縁談一条、さしづ/\さしづ思えばさしづになる。どうや知らんと言えば返事上で分かる。諭したる。成るどう、成らんどう、これは行く行かん事情ある。又一つ思え/\事情でも人と/\事情。又一つ始めた。始めた理ならこれ生涯という理なら治まる。どうもならん。行く行かん、行かんから出る。さあ/\一つ分かり難ないなれど、今一時運ぶ主と、主と第一。無理という理はどうむならん。心に発散出け難ない。こちらもこうあちらもこう、人々こうという理に委せ置こう。こうと随分事情、思やん傍々事情あれば、傍傍。又あちらもこちらも、どちらも治まるなら、十分々々と諭し置こう。