明治二十九年十一月七日
古川吉平事情願

さあ/\尋ねる事情/\、まあ遠い所は遠い所、心という理は、又一つ道というものは、よう聞き分けにゃ分からんで。どうでもこうでも、成っても成らいでも皆精神供えてあたゑ尋ねる事情、どういうさしづあろ。どれはよいこれはよい、それは必ずあると思うやない。皆めん/\精神にある。どれだけやろうと言うても、要らんと言う者にはやる事出来ん。あたゑ欲しいと言うても、くれる者無けりゃどうもならん。そこで遠い心澄まし、心定め運ぶなら、又道と言う。遠い所はそのまゝ。どれだけ遠い所という。めん/\思うだけ一時に求めるというは、難しい事ならん。よう聞き分け。遠い所は一時ありてはならん。心に乗りて皆開きたるものである。その心で治めてくれるがよい。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です