明治二十九年九月八日
吉岡栄蔵妻さと三十一才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、身の処では心得んいかな事情尋ねる。どういう事でなる。どういうものである。日々の事情であろ。この事情よう聞き分けにゃ分かり難ない。人間それ/\長らえて事情の理は心に持って、事情だん/\日柄経ったる事情の処、よう聞き分けにゃ分かり難ない。よう思て見よ。これだけの事あろうか。これだけの事情日々の事情これだけありそうなもの。日々の処どうも印無いと言う。一つ聞き直し取り直し、もう身上大変事情一時であろまい。なれど、内々思やん定めてくれ。日々いんねん事情いんねん諭す処、世界又内に一つ聞き分け。愛想尽かすやない。よう聞き分けてくれるよう。

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