明治二十九年七月十六日
西村宗兵衞六十三才身上願
さあ/\身上尋ねる処、身の処長らえて事情、いかな事であろ。どういう事間違うてある。何違う。日々暮らす中、長い事身上尋ねる。さしづ及ぶ。どういう諭なら、よう聞き分けにゃ分かり難ない。一寸始めて日々それ/\心集まりたる処、又日々の処という。長らく事情、これ皆受け取りてある。受け取りてある中に、そんだら身上どういう事に思う。それ沸く。これまでこれだけ事運んで居る、尽して居る。他になあ、又世界なあ、これすっきり思わんよう。よう聞き分け。人一代と思うからならん。深い理続く/\又続く。末代とたんのう供いてくれ。折角尽した理あざにならせん。又内々たんのう。道の中どんな道もある。又ふしある。よう聞き分けてくれ。これよう楽しましてくれにゃならんで。