明治二十九年十二月十五日午後四時
増井幾太郎次女ヨシヱ身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\小人々々小人の事情から尋ねる。身上一つ堪えられんであろう/\中に、事情にては大層々々事情、これを一つどういう事がこうなるという、分からんから尋ねる。どういう事こういう事、身上不足又候かいなあ/\。真に堪えられん/\から、事情どういう事という。心治めてくれ。変な話して置こう。一度二度これはどうであろう。又候という。真実から尋ねば諭そ。よう聞き分け。道に一つ理がありて/\一時事情、なあこれ一つ事情、よう思案してみれば、一寸には何をしてんのやら分からん/\。ほのかの理/\先にある。先と言えば、遠いようなものや。又小人からとんだ話という。そうでない。内々事情無ければ何にも思うやせん。又都合々々と思う。よう聞き分け。大難事情小難事情という、事情はなか/\事情。一時どうなろうと思う。一時にどうではない。事情は取りよでころりと違う。元から拵える。寝ても覚めても忘れられん。これから一つ話して置こう。筆に取りてよう聞き分け。古い/\/\、子供々々や又子供、又今一時に事情、ほのかのような事情々々、ほのかの事情、なあ道に理が立つ。国に一つ所に一つ/\この事情分からん。ほのかの理、大き小さき一つ、大きい台になりて、ほのかは埋れてある。どちらが早いかこちらが早いか、諭し置こう。楽しみ成るも道成らんも道、これ聞き分け。心に思わず/\、道に一つ集まる理は、どちらとも分からん。こういう事、何年以前にありた。これ諭し、あこの小人事情大層々々は、一つ何でなると思うな/\。思うやない/\。