明治二十九年十月五日(陰暦八月二十九日)
梅谷四郎兵衞身上事情より定めたる事情願

さあ/\だん/\尋ねる処/\、談示事情尋ねる処、一時以て尋ねる処、余儀無く事情/\、身上事情無けねば何ともあろまい。身上事情あればどうとあろう。これまでさしづ一つ/\で、身の開き。身は互い/\事情、又多くの中、皆身の自由という理が無ければ、遠い所に親切便り、遠く道はあろうまい。理がありゃこそ、何処までも遠く、又聞こえる。これまで直か/\話したる。年が経ち年限皆から一つ曇るとは、皆の中よう聞き分け。一人談じ合い、又伝え合い、諭し合い、よう心得。事情々々何か事情々々、よう/\聞き分けにゃ分かり難ない。これまでさしづ心得て、一つが元という/\。この一つの理にあちら曇り、こちら曇り、この一つの残念日々と言う。これ何とも諭されん。日々事情の処に分かり難ない事情日々ある。楽しみだけ見て嘘と言われようまい。世界どういう、又何と聞く。皆々あちらこちら事情々々と解け合わん。解け合わんから、この一つどうも分からん。分からんから身に障り。一時障り付いて、さしづから身上安楽になれば、嘘やない。よう聞き分けにゃならんで。あちらほゝこちらほゝ。又あちら見てうはんこちら見てうはん、どうもならん。よう聞き分け。さしづ一つの理より頼り無い程に。あちら眺めてもほゝ、楽しみ知らしてある。なれど、どうもならん。めん/\で解けようまい。あちらこちらほこり/\、ほこり掃き取りて掃除せにゃならん。掃除というは、一寸計り難ない。国々遠い所、何名愛想出てあるか。互い/\話し合うて、皆んな早々事情ありたら、何時見るとも聞くとも分からん。よう聞き分け。これまでもこれからも皆同じ道。往還道は通りよい、細い道は通り難くい。なれど、細い道は心に掛けて通るから、怪我はせん。大道はけつまずかにゃならん。けつまずくというは、心に油断するから怪我をする。これ聞き分けてくれ。一人や二人や、又一人や二人や。これ諭し置くによって、聞き分けてくれにゃならん。
押して願
さあ/\こうして一つさしづ、あれこれ一寸聞いた限りは、忘れんようせにゃならん。何も忘れはせん。なれど、あちら欠けるこちら欠ける、日々どうもならん。あちらこちらというは、大層でならんやろう。なれど、こちらへと言うて、一寸暫く心持って、早く/\、互い心運び合うてくれ/\。さあ/\こうして一つさしづ、あれこれ一寸聞いた限りは、忘れんようせにゃならん。何も忘れはせん。なれど、あちら欠けるこちら欠ける、日々どうもならん。あちらこちらというは、大層でならんやろう。なれど、こちらへと言うて、一寸暫く心持って、早く/\、互い心運び合うてくれ/\。

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