明治二十九年六月五日
永尾楢次郎、喜多治郎吉宮崎県及び九州地方へ巡廻の願

さあ/\尋ぬる事情/\、広くの中でありて、皆それ/\何処までもと、説いたる/\。まあ道付けたいと言う。危ない所付けたいと言う。どんな日ありても、道というものは固まりたら堅いもの。なれど、今の処あちらぞれ、こちらぞれ、あちらあれ、こちらあれ、これは通り話。道という、よう/\世界聞いてほんにこんな事と言う所もある。道は新しい間は雨風や、又山崩えやというようなもの。なれど、まああちらこちら堅く道付いたるも同じ事。これ心に持って、心勇んで一つ堅くの道に、改めよ/\。事情は速やか許し置く。万事道の景況見て、万事道のため固めとして許し置こう。さあ/\何時なりと/\。
心進め/\。勇め/\。何時なりと/\。

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