明治二十九年五月十四日
永尾せつ左の耳より喉へかけて出物願

さあ/\尋ねる処/\、前々事情いかなる事情知らざる。小人事情身上の処、どうしょうこうしょうと思うて、なるものやない。一人二人三人事情、どうも堪えられん事情であったやろう。小人長らえての事情、どうであろうと思う。事情は余程大層、一日と二日又三日、何かの処も鮮やか分かる。為すいんねん事情も理も分かる。一時どうと言うやない。どんな事も、たんのう一つの理を聞き分けてくれ。

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