明治二十九年二月二十九日(陰暦正月十六日)
山沢為信身上願

さあ/\尋ねる処/\、小人の事情いかなる事である。事情尋ねる/\、どうも分かろうまい/\。皆話一つで出けたる。変わりた事やない。道という、道は話の理から出てある。事情以て事情諭すやろ。諭すなら世界にこんな仮名な話の理が治まり、たゞ仮名な理で意味の理が分かろうまい。これ一つ事情又内々親々理聞き分け。何が違うこれが違う、そらどうせんならん、こうせんならん、言うでない。よう聞き分け。多分尋ねる処から、仮名な理諭し居るやろ。よう聞き分け。どういう事で痛む悩めると言うのやない。差し掛かりて案じる事は要らん。双方の理に諭し置こう。皆々の理に諭し置こう。

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