明治二十八年十二月七日
上原伊助三十一才身上より願
さあ/\尋ねる事情/\、どうもこれ一時身上堪いられんと言うなれど、随分万事事情取り扱え。掛かる理はあろまい。又内々事情互い/\事情以て、日々事情これも鮮やかなるもの。そんだら日々堪いられん事情、どうであろと言う。よう聞き分け。一時の事情一時の事情の一つ、又長らえて又や/\と言うて、日々の処随分送る事情、一時事情と一つ聞き分け。なか/\事情なか/\事情であろ。つい/\忘れるやろ/\。どんな事でも、めん/\事情掛かりて来る。掛かりて来れば、皆心の理によって、満足理である/\。つい/\治まる。一寸尋ねたら、聞き分け。何も案じる事は、一つもあらせん/\。ようこれ聞き分け。