明治二十八年十月二十五日
石田玄益身上願
さあ/\尋ねる処/\、身上不足なりて尋ねる。まあ尋ねば諭す。どういう間違いであろ。こうしたらよいというさしづは無い。たゞこの道心一つ。かりもの一条かりもの一条、これ聞き分けて居る。聞き分けて居るなれど、未だ一時聞き分け。為すいんねん聞き分け。いんねんならと言うて了えば、どうもならん。いんねん為すと思うなら、この道聞き分けて。聞き分けば、かりもの一時伝える。かりもの自由成る成らんの理聞き分け。道に入りてよう聞き違いの無いよう、聞き分け。成ろうと思たて成らん、成ろまいと思たて成る理、聞き分け。いつまで身上速やかなら、何も思やせん。年々という、一時なると思わずして、この理一時聞き分け。一寸暫く聞き分け。早く諭して聞き分けるなら、一寸事情又々と言う。