明治二十八年九月十三日夜
武内清次郎身上家内小人外役員共身上願
さあ/\事情尋ねる処、いろんなる事情どうもならん事情であろ。駈け付けて一つ事情なら、心一つの理に諭し置こう。代理と言えば代理の理に諭し置こ。よう聞き分けてくれ。これまでの処、道のため十分の理を運んだる処、尽したる理は日々に皆んな受け取る。受け取るなら、身上一つどういうものと心に一つ浮かむやろ。よう聞き分け。遠い所遙々の所なか/\の事情尋ねて、こうという理は十分受け取る。なれど事情諭し難くい/\。よう聞き分け。何故なるという理は更々言わず思わず、為す事いんねん事情諭す理、いんねんと言うて了えばそれまで。めん/\世界諭す理、今の一時も先の理も同じ事。生まれ更わり出更わりいんねん事情。これまで尽し運んだ理は何にも捨てるやない。いつ/\末代と言う。さあ/\よう聞き分け。何でなるとは更々思わん言わんよう。さあ/\早く/\、後々は又々の理に諭す。