明治二十八年八月二十三日
磯村卯之助出直し、あと心得の願

さあ/\尋ねる処/\、事情は余儀無く事情であろ。皆一つ事情、こんな事とそれそれ思う。思うは理なれど、取り替えてくれにゃならん。これまで始まり、始め一つ深き事情、数無き事情に誘われたとは、必ず思うやない/\。何日一日の日十分互い/\運び合い、互い映し合い、余儀無く事情残り、よい道筋々々道筋ありゃこそ、余儀無く事情運ばれたらこそ。これ一つ、又々たんのう、世界見分け、誰一人寄り付く者無く事情、よう聞き分け。又一つ、中に、これだけ遁れなんだやろ、これ思う。なれど、思うやない。水の中火の中、一人頼り無くてもなろまい。剣の中火の中水の中運ばれる処は、これまで事情と言う。さしづして置こう。

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