明治二十八年七月十一日
平野楢蔵身上願
さあ/\尋ねる処/\、身上に不足が無くば尋ねやせん。これまでにも尋ねたる。事情にだん/\諭したる。前々国々残らず実地踏んだる処、これから大き心を持って、これならという理一つのたんのうを治めて、どんな事聞くも一つのふし、見るも一つのふし、さあ/\楽しんでくれるよう。さあ/\じいとして居ても理は吹いて来る。これだけ一寸知らし置こう。
押して、心に思う事情願
さあ/\心というものはどうもならん。思う心は何でも湧く。思わいでもよい事思うやないで。どうなろうという心は持つやない、思うやない、言うやない、さあ、どんと心を治めてくれるよう。さあ/\心というものはどうもならん。思う心は何でも湧く。思わいでもよい事思うやないで。どうなろうという心は持つやない、思うやない、言うやない、さあ、どんと心を治めてくれるよう。