明治二十八年六月二十七日(陰暦閏五月五日)
増野正兵衞身上及びいと居所の願

さあ/\尋ねる処/\、身上に障る、又障る。どういう事、何が違うてあろうと思う処よう聞き分けてくれ。もうこれだん/\事情が忙しい。それに未だ忙しいすれば、悠っくりの心は治められようまい。こちらに居れば又身の内忙しい。こちら済めばこちらという。日々にこれ目に見えん事に急がしい。それに未だ急がしい。どんと一つ定め定めるという。早く/\これまで日々あちらもちょいと、又ちょいと、さあこれから仕切りて皆んな一つ/\の理を分ける。なか/\の大役であろ。皆んな皆放って置けば置ける事もある。中々悠っくりの事情もあれば、中には目さえ開ければ忙しい。大役ならば大役の心を治めてくれ。幾名々々の事情なら日々は忙しいてならん。そこで、身の内は使い通しのようなもの、互い/\し合いもせんならんものや。用が欠けたら折角の事情もハアという事もある。成るだけ遠くへ出でぬよう。それ/\役々あれば心に映してくれ。身の処何も案じる事は無い。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です