明治二十八年五月二十八日
永尾せつ身上よりたつゑ身上に罹かり両人速やかなれば又々よしゑ身上に罹かりしに付願
さあ/\尋ねる処/\、まあ/\身の内さえ速やかなれば、尋ねる事あろうまい。身の内迫るから尋ねる。尋ねる時の心というは、いつ/\生涯定めると言うなれど、速やかなれば、事情日が経ち、月が経ち、つい/\忘れる。一度や二度は皆許したるなれど、難儀さそう不自由さそうという理は、親々の心には無いなれど、難儀するは可愛一条から。可愛という理から身上に悩み掛ける。よう聞き分け。なれど、だん/\天の理に迫れば、どうもならんようになる。一時定めたと言うたら、何年経っても変わらんのが生涯と言う。人が知らんと思うても、めん/\心で夜々思やんすれば、千里離れても思やんは付くやろう。さあ/\よう聞き分け。さあ/\さんげ/\/\。