明治二十八年五月十八日午後六時
教長御身上今一段速やかならぬに付御願

さあ/\だん/\事情尋ねる/\。もう大抵の事情はそれ/\皆んな聞いてもあれば知りても居るやろ。皆知りて居る。どういうもので身に迫り切る/\。これで大丈夫と思う。なれど、未だ身上迫る。もう一段いかなる事と尋ねる。前々事情以て諭したる処、成るも神成らぬも神、とさしづしたる。これからよう聞き分け。どうでもこうでも救けにゃならん、どうでも救からにゃならんが理。中に日々心病む処より聞き分け。神は捨てるという理は無い。救けたいが一つの理、捨てる理は無けれども、よう聞き分け、日々皆んな残らず可愛理、日々可愛ならこそ、分け隔て無いのが一つの理である/\。まあ/\大切ない身体と言えば、もう一人取り返やしのならん理である。一つの理がどうも分からん。もうよいかと思えば又事情、一時の処はどうもあろうまい。なれど、よう聞き分け。身の内障り、どうなってもこうなっても一つの理、切っても切れようまい。離すに及ぼうまい。この身上不足なる事情、よう聞き分け。もうどうなるか知らんというようなもの。一時の処出越して、遠く所より、道中ながらの事情鮮やか、内へ治まり、一夜明くれば自由ならんという処を聞き分け。一寸には行かん。案じると言えば案じる、案じ無きと言えば案じ無き、仕切った事はどうも一時の理に述べ難くい。この場に立ち並んだ者は皆心の理は一つであろう。放って置かせんで/\。
押して願(談示の上取り定まりた処を早く運ばして行く事でありますや願)
さあ/\これまでの処、運ぶ/\処、もう長い間であって、どうも見難くて/\ならん。一つの理によってそも/\の理、どうもなあ/\。これまでに運び運んだ道がなあと思い思わした処、こうなってからは遅いはやいやい。ワヽヽヽヽ、ならん先にとこれまでにだん/\聞かしたる。ならんはやいやい、日々錆た理の錆は、磨くに磨けようまい。遅れた事情は急いだ処が定かならんものや。叶わんものや/\。さあ/\これまでの処、運ぶ/\処、もう長い間であって、どうも見難くて/\ならん。一つの理によってそも/\の理、どうもなあ/\。これまでに運び運んだ道がなあと思い思わした処、こうなってからは遅いはやいやい。ワヽヽヽヽ、ならん先にとこれまでにだん/\聞かしたる。ならんはやいやい、日々錆た理の錆は、磨くに磨けようまい。遅れた事情は急いだ処が定かならんものや。叶わんものや/\。
押して
さあ/\尋ね返やす処/\、一日々々早く/\、一日も早くこうしたならばこうであろうかと思う処、理に理の迫りた処、今どうしようこうしようとまゝのものなれども/\、何程の処諭すとも、一時の処今の処では身に応えんと言えば、案ぜんと言えようまい。二三日の処心を合わせてくれよ/\。繋いでくれよ/\。
何も道は案ぜるやないで。道という道は大きい処も少ない処もない。どんな危ない処あっても案じる事要らん、皆々世界打ち響いたる処、心に掛けぬよう。一時の処何も口説きは要らん/\。

暫くして
さあ/\運ぶだけは運ぶが理である。放って置く事は出けん。一つ/\運んで又一つ話、皆々心一つの理合わせてくれにゃならん。道治まりたら先々道という、心得という理が第一。目に掛からにゃ知らん、知らんという理は消す事は出来ん。身に付いた理であるから、消す事は出来ん。よう、これだけ聞いてくれ。さあ/\運ぶだけは運ぶが理である。放って置く事は出けん。一つ/\運んで又一つ話、皆々心一つの理合わせてくれにゃならん。道治まりたら先々道という、心得という理が第一。目に掛からにゃ知らん、知らんという理は消す事は出来ん。身に付いた理であるから、消す事は出来ん。よう、これだけ聞いてくれ。

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