明治二十八年五月五日午前九時半
平野楢蔵身上願

さあ/\尋ねる処/\、身上に心得ん事情いかなる事情いう。何が間違うたる。何か分からんからと尋ねる。それは十分の理を諭す。よう聞き取れ。思い掛け無き事情、一時一つ身に迫る。万事何かの処こうと言えばこうと治まる/\。皆寄り合うた理で治まる。他に事情ありてと思う。なれど、外々事情は無きもの。これまで大抵々々の事情、始め掛けたら治まる、治め掛けたら治まる、治め掛けたら治まる。前々にもさしづしたる。人間心で言うやない。これまで一つ/\何かの事も理で治め来たる。よう聞き分け。治め方の談示々々、幾晩運んで治まりてあると言えば、治まってあるようなもの。ほんの一寸の治まりである。身上から事情出来て、ようようの道が一寸分かりただけのもの。万事心に掛けてどうこう思うは理。よう聞き分け。ぢば一つやしきの事情なら放って置かれん。さあ/\さしづという。その場で直ぐ調う事と、中には刻限の理でも遅らしたる事情があろう。あるから今日の日という。どうこう想像して、これは見て居られん、放って置けん。不自由して居るという。不自由というは、喰わず飲まずして居る者が真の不自由であろう。外々世界道のため喰わず飲まず通りて居る者もあろう。このやしきに喰わず飲まずに居る者があるか。さしてもない、しても居ん。刻限話事情諭したる処、身上から諭す理、会議はく処の理、又々及ぼす席事情許してある事情ある。よう聞き分け。三年五年では不自由と言わん。これより一つ取り替えて、身上今日の日どういう事情さらさら持たず、身上ちゃんと治まってから一つ事情という。さあ/\止めるやないで。罷めるやないで。さあ/\又々一つ話という。分かりてある/\という。必ず心に持たぬよう。さしづは神がするのや。人間の理を以て諭するやないで。想像の中から理を拵える。集まる集まらんの事情を拵えたら、心に苦しむ理も拵えにゃならんで。
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さあ/\皆んな一つよう聞き分け。思い過ぎてもならん、又思い足らいでもならん。この頃何よの事もさしづで治まるから、年限重ねるだけは許さんで。これだけさしづして置こう。さあ/\皆んな一つよう聞き分け。思い過ぎてもならん、又思い足らいでもならん。この頃何よの事もさしづで治まるから、年限重ねるだけは許さんで。これだけさしづして置こう。

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