明治二十七年十月二十五日
日野利三郎四十九才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、身上が心得んという処尋ねる。まあ/\何処からどういう話、皆内々も聞いて、めん/\も聞いて、一つ日柄よう/\事情、一つ身上不足処、よう聞き分け。これまで身上そこえ/\なればたんのう。そこへたんのう。身上不足ありてたんのう出けやせん。なれど、世界の理を見てたんのう。一時どうという事あろまい。又、ありてはなろまい。これだけ信心して身上不足、事情どういうもの。事情拵えて、これ長く信心して居る。世界からなあ。世界言うまで。不足無ければ、尋ねる事要ろまい。尋ねば、さしづ及ぶ。いんねん聞き分け。いんねんならと言うて了えば、どうむならん。よう聞き分けて、たんのう治めて、いんねんのさんげという。よう聞かしてくれるよう。