明治二十七年九月二十六日
藤井おまさ十八才身上願

さあ/\尋ね事情/\、さあ/\内々事情無くば、何にも思う事無きもの。こうしょうと言うて、成るものやない。これまで治まり事情、よう聞き分け。日々心に掛かり詰めの道を越して来た。今一時それは遁れた。よう聞き分け。皆んなそれ/\話を聞くであろう。どうしてこうしてという理は無い。皆めん/\心の理にある。一通りの理話し、理を聞いて治めるなら、自由は心の理にある。これいんねんの為す事。いんねんの理をよう聞き分け。どうしょうこうしょうと思うても、成らん。又、しょうまいと思ても、成りて来るがいんねん。それ世界事情を見よ。幾重の理もあるやろ。なれど、いんねんならばと言うて了えば、それまでなれど、世界の理を見て、心に十分たんのうの理を治めてくれ。内々事情ありて、たんのうは出来ようまい。なれど、そうやないで。道、道のため先々こうと精神一つの理を定めるなら、追々の理もある、と諭し置こう。信心しても、こんな事と思うてはならんで。それでは、何ぼ信心しても、それだけの徳は無きもの。よう聞き分けてくれるよう。

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