明治二十七年八月二十三日
深谷源次郎五十二才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、身に一つどうも事情一寸忘られん。どうも忘られん。どういう、違いてある。何か違うてある。言えん。心鮮やかなる事情尋ねる。これまで皆さしづ及んである。さしづ出して思やんしてみよ。道を思う一人の心で、使い方によって、事情どれだけ違うて、こうなる事情である。事情によって諭す事出来ん。身上楽しみに思うたとて、楽しみに成ろうまい。多く中、心動かさん。たゞ一つ事情、集めた理。一人ではいかん。一つ談じ合い話し合い、こうもせにゃならん、内も十分。万事事情聞き分け。いつ/\楽しみ、世界にも楽しみあれば、明るい。何処へどうすれども、世界にある事情を替え、先長い長い楽しみ。身上不足ありては、楽しみあろうまい。世上だん/\いかなる、身上不足なったる事情、どんな事情も中にある。身上悩む処を以て思やん。身上悩む。これは理諭せん。これ聞き分け。先々所々にては、いかなる所もある。見る聞く。いろ/\所を見て、成程こう、真を替えて、一つ/\改め替え。いつ/\まで続くという。一つさしづに及ぶ。