明治二十七年六月十一日
礒田こめ十八才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、事情は分かろまい。一つには先々事情以て、いかなるも尋ねるなら、一時の事情に分かる。身の障りあれば、身を案じる。案じる事は要らん。それ/\めん/\の心、身に切なみあっては、何にも出来よまい。身上さい速やかなれば、何も思う事は無い。身上どういう、暫くは大抵身上不足なって、どんな事思うたとて、成りゃせん。これをよう聞き取ってくれ。
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さあ/\尋ねる事情/\、事情は分かろまい。一つには先々事情以て、いかなるも尋ねるなら、一時の事情に分かる。身の障りあれば、身を案じる。案じる事は要らん。それ/\めん/\の心、身に切なみあっては、何にも出来よまい。身上さい速やかなれば、何も思う事は無い。身上どういう、暫くは大抵身上不足なって、どんな事思うたとて、成りゃせん。これをよう聞き取ってくれ。