明治二十七年四月五日
杉本重太郎妻かめ三十五才身上願
さあ/\尋ねる処/\、いかなる事もいかなる事情も、速やか聞き取れ速やか聞き取れ。身上から一つ理尋ねる処、いかなる事どういう事も聞く。これまで聞いて思い立ったる一つ理定めて理、一時身上事情あれば、一つ心どういうものであろ。事情思う。事情はそこ/\尽す運ぶ中に、これ第一思う。思うは理であろなれど、よう聞き分け。何故なる/\と更に持たず、身上から一つ聞き分け。どうも不思議。言葉一つの理で身上治まる。言葉で身上治まる理、聞き分け。元々人間始めた一つの理、身上かりもの一つ聞き分け。一時踏ん張らにゃなろまい。しいかり聞き分けるよう。