明治二十七年七月三十日
前川梅三郎二十五才身上の願

さあ/\尋ねる処/\、身上に迫りたら、いかなるも尋ねにゃなろうまい。迫る事情にも幾重の事情もある。長引く中/\、又一つ、誰に通知も出来ん、大変なる事情、よう聞き分け。事情大層々々なれど、これから道のためなら三才と言う。三才の小人なら日々いかなる事も行う事も出来ようまい。これは諭し難くかろう。なれど、さしづよう聞き分け。これは通じてもよい、これは通じられん、と言う。又、隠し包み遠慮気兼は要らん。聞いて聞き分けるがさんげとも言う。

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