明治二十七年七月十六日
桝井伊三郎母ゆき身上願

さあ/\尋ねる事情、よう聞き取らにゃならん。これまで理を諭したる。これまで長らえて、一寸には心にいつの事と思うた日もあるなれど、今日の日は分かりてあるやろう。子供という、何名何人、この者はこうする。そりゃその時は楽なようなもの、日々運ぶ理の集まる処、この理をよう聞き取れ。当分と言う。当分が一度二度三度も運ばんならんようになる。長らえこの中、よう/\の日である。年取りたる者にも、よう満足さしてくれ。子供を育てるが役、夫婦も言う。欲いと思うてあたゑ無ければどうもなろうまい。世上には十分の事情、何不足無くても、いつ/\の宝無うて、難儀する者を考え。その場の宝いつ/\宝、この理、事情をよう聞き分けてくれ。

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