明治二十七年七月十二日
井筒梅治郎手患い妻とよも出物にて、両人共手の患いに付願
さあ/\尋ねる事情/\、身上に心得ん事情いかなる事と尋ねる。まあ結構という心は、十分日々供えて居るやろう。これは受け取って居るなれど、中にまあこれではなあ、とんとなあ、安心成って成らんという日もあろう。影姿の見えぬ道を長らえて通り来た。どんなたんのうも今日の日は治めても居るやろう。よう又出し勇んで、行く先分からん道を通りて居る者もある。これ聞き取ってくれ。夫婦とも/\心を治めてくれ。夫婦身上事情どんと真を定めて、事情試してみるがよい。これだけ諭して置こう。