明治二十七年五月十三日
寺田半兵衞身上並びに娘コウの身上願
さあ/\尋ねる事情/\、身に一つ事あれば事情尋ねる。いかなる事も尋ねる。内内家内身に障り無けりゃ分からん。よう聞き分け。これまでの間と言うと思う。良うならん/\思う。良う/\ならん/\思う。良うならんと思うから一つならん。よう聞き分け。早いも一時の理、遅いも一時の理。分かり掛けたら早く掛かり掛け。尽してもとても尽されん。思い掛け無き事情、内々何人中と言う。これではなあ、どういう事になると思う。急いて一つ行かん。勤め事情諭したる。一時々々未だ分からん。一日々々送り来たる処、一つ道始め掛け。これまでもうあの人と思う。一つ、つい治まりて治まらん。道から治めて勇む。事情又一つ頼りならん。よう聞き分け。一度であろまい。障り付いて聞き掛け。楽しみであろう。楽しみてありて、身上不足あれば、楽しみ無い。内々何たる日あろう、思うやない。大難小難、内々大難と思うた。そうやない。見分けてくれ。先を短くば実を急く。これ一つ諭し置く。よう聞いてくれ。