明治二十七年四月三日午後五時五十分
先のさしづより御尋ね願(但し松村五三郎の件)

さあ/\だん/\尋ね返す処、前々事情こういう元一つさしづこれどうなる。又事情一つ変わりたる処、縁談あれどこれどういう縁談だけの理、よう聞き取りてくれ。その日一つの理が生涯、そんならやろう貰おう。どうもならん。事情々々があろうが。自由なって知らん間、一寸目に見ただけでは分からん。長い間でも短い。どういう事もこういう事も分からせん。心という理治まりて生涯長い間も同じ事情、道を始めるも同じ事、最初難行苦行の道を通りたから今日の日があるのや。話し掛けたら約まるで。始まり掛けたら思うように成る。どんな中に居っても心にどう言う。居れば一つの事情定め。山の中何の印も見えやせん。そんな事言うて居ては、何人長く掛かる。ようこのやしき鏡やしき澄んだやしきとも言えん。こうと言うやこうや、どう言うたらどうじゃ、よう聞き取ってくれ。一寸見ればよいようのものや。事情によって掛かる。どうしてくれとも言わん。十分と言えば、十分心が治まりて、話し合うてくれるよう。どれだけこれだけ思わく、善き思わく善い。どれだけ治まりた中でも曇り中の理が晴れやせん。さしづ貰ろたら、さしづを以てどう言うこう言う。それからそれ組んで行くも同じ事。こうならこうという理善いように見えていかん。人間心を思う。さしづより治まりゃせん。前の道を伝え。世界に分かりて元に分からん。幾名何人掛かりて大事の用も捨て置き、世界事情より話いうものは、元にこうであってこれ思うように行かん、さしづを仰ぎ、話し合い伝え合い、そんならそうと言えば治まる。さしづ前々事情にこう言う、前々委せ置き、この事情ふわ/\して居る。肝心世上に待ち兼ね、事情うっとしいと言えば何である。又心が疑い濁り、とんとならん/\。思わく通り一つ話し掛け、掛けんならん事情こうで願い掛け、治まるであろう。さしづを貰うてあちらへ曲げ、こちらへ曲げ、前々知らしてある。そんなら許して何かの処、不都合ありゃせんで。何箇年事情一つの理を改めさして、そのくらいのもの。山の中どんだけの道が無うても付け掛け始め掛けたら、老母々々話伝え、善き処に委せ置き、だん/\その日来て成程、その日渡そ/\も、話す元があって、これから一つの理を聞いてくれ。一寸どうせいこうせい言わん。年が変わりて一年遅れ、今年多くの処、日が幾日延びあろうまい。遠い所一つのさしづ、一つ出して来にゃならん。楽しんで/\理を定め。大抵これだけ身の障り、いけなんだも世界恥ずかしい。日柄が来たる。連れて行き、連れて戻る。それから事情暫くの間、一寸抑えて置くがよい。

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