明治二十六年十二月十日
吉岡栄蔵三十二才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、一時成る成らん処、事情尋ねる。身上という、いかなる事という処尋ねる。これまで知らず/\の道なれど、こうと言うて一日定めた。それより伝う身上どうであろ。いかなるも聞いて居る。身上不足なる処聞かず、身上不足なる処分かろまい。どういう事となる。日々思やんしても分かろまい。一時成りて来ると、更々思わず、人に諭してめん/\事情一寸に行こまい。なれど、これまでいかなるも思い出し、内々に、もうこうなれば世間面目無いと、これ持たず、内々改め。こうなれば世上なあ、内々更に思わず。これ一つ諭し置こう。よう聞き分けてくれるよう。

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