明治二十六年十月十二日
吉田梶太三男国次郎歯噛み引き付け願
さあ/\尋ねる事情/\、だん/\事情があろ。小人々々という、身上一つ尋ねる。尋ねたら一つさしづに及ぼう。よう聞き分け。どんな事でも、心の理に皆分かる。これまで長らく尽し来たる処、身上不足無ければ尋ねようまい。他に諭する理には、いんねんという理を諭すやろ。内々一つの理も聞き分け。成るもいんねん成らんもいんねん、成ろうと言うて成らんがいんねん。しょうまいと思うても成るもいんねんと言う。そんだら信心せえでも、と思うなれど、よう聞き分け。今年に蒔いて今年に生える種もある。そのまゝ腐る種もある。一つの理を蒔くには、種というは、選って/\選んで/\、選って/\蒔けば、一つの理も生えると言う。さあ内々しっかりこの理を聞き分けるよう。