明治二十六年八月四日朝
奥西要蔵妻おすゑ四十才身上願(大和国山辺郡東山村大字水間出張所長妻)

さあ/\尋ねる処/\、身上に一時々々どうと言うやない。なれど、身上迫り切りてある。一つには身上長らて悪い。又内々皆んなどうである。たゞどうであるとばかり思うてはならん。一つ始めたる処、こんなくらいならどんならん。今心で一時早く直ぐと事情心得運んで了わんならん。何ぼやしきの内来ても、一人の事にて世界事情ある。事情ありてからどんならん。一時無い一時大層どうもならん。これ十分事情、又持ち込む。どうもならん。何ぼ側に居てもならん。千里遠い所でも言葉でも分かる。世上難しい。後々どんな事始まるとも分からん。これから先難しい。何でなるも更に持たず、幾年尽しても何十年運んでも、言葉一つの理多くから、消えして了うで。これ一時諭して置こうによって。

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