明治二十六年十一月九日
御墓所石垣修復事情の願

さあ/\尋ねる事情/\、それは随分あちら損じこちら損じ、どうでも修復せにゃならん。なれど、一度二度下がる。一度二度やない。年限経って今年する。一年も二年も治まらねばならん。なれど水除け/\、是非こゝという処はせにゃならん。なれど、じいとして/\、又積み替えて生涯持ち切り、随分水除けるよう。是非ここという所せにゃならん。未だ/\一年二年実際固まらん。こゝという所だけ。あちら損じるこちら損じる。こらせにゃならん。下がりたら下がりただけ。下がり切り、皆話して通りてくれにゃならん。
上の段水はかしよくする事願
さあ/\それはどうでも、一寸見にゃ悪いと言えば土を置き、だん/\どうしても緩む。一年二年してだん/\締まり、修復せにゃならん。一度二度で行かん。一寸土を置き、又土を置き、自然に固まりたら生涯末代と言う。これ一寸諭して置くによって、その心でしてくれるがよい。さあ/\それはどうでも、一寸見にゃ悪いと言えば土を置き、だん/\どうしても緩む。一年二年してだん/\締まり、修復せにゃならん。一度二度で行かん。一寸土を置き、又土を置き、自然に固まりたら生涯末代と言う。これ一寸諭して置くによって、その心でしてくれるがよい。

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