明治二十六年十月十九日
本席身上夜前三時頃御障りに付、いかなる事情のお知らせなるや伺
さあ/\尋ねる処事情々々、さあ尋ねにゃなろまい/\。もうよい/\と言う。宵には高々の話、寝むや否や、夜に堪えられんという身の障り一つ始め掛ける。夜々事情にては諭す事出来難ない。そこで身上尋ねる。尋ねば一つ諭し掛ける。どういう事と思うやろ。障りと言う/\、よう聞き分け。何時なりと自由と言う。自由はこれまで説いてある。なれど伝わんから心配せにゃならん。よう聞き分け。これまで道という、今の道という。事情変わりたる。知らず/\通り来た。分からず/\通りたる。身上に障りて諭しに出た。難しい、どうでも難しい日々取り扱い、十分取り扱うて居る。なれど、多くの中に一つふし拵えて居る。ふし早く解かねばならん。取り直し、宵には機嫌よう遊んで居る。夜もうどうなろうか知らん。自由であるから、もう速やかなもの。日々理無ければこれだけの道、いろ/\諭して事情、道は道通りの理、話は話通りの事情、刻限は刻限の理守りてくれねばならん。一つの話は生涯伝えて、早く注意の道を守りてくれ。その日速やか通りてくれねばならん。
ふしを早くとの御諭はいかなる事情にて御座りますや伺
さあ/\ふしと言うたらどういう事と思う。ふし無ければ物出けやせん。一寸世上に分からん/\理を集めて、日々どうか急いで居る。その中連れて通りて危なき中、安心通りたなあ、と、危なき中連れて通りたこそ、安心して掛かると言う。さあ/\ふしと言うたらどういう事と思う。ふし無ければ物出けやせん。一寸世上に分からん/\理を集めて、日々どうか急いで居る。その中連れて通りて危なき中、安心通りたなあ、と、危なき中連れて通りたこそ、安心して掛かると言う。
又押して願
さあ/\尋ねる処/\、さあ/\多くの中分からん/\。分からん勝である。とんと一日の日ばかり見て、たゞ世上どうでもならん。そこで危ない事情、案じる要らん。案じる事要らんがどうもならん。小さい事ばかり思うて事情通りて居る。大き取れば大き、小さき取れば小さい。この理によりて何尺何寸と改めた理はどうもならん。小さき処だけ抑えて居るようなもの。そこで十分道具使う事出来ん。道具使うと思えば雨と言う。日和見て使うが道具、雨も日和も構わずして使うはどうもならん。蒿高うなりてどんな事してもどうもならん。又話変わる。これと言う/\そこえ/\皆治めて使う道具十分ある。一つ二つではあちらへこちらへ持って帰る間ある。そこで遅れる。これでは自由とは言えん。これ諭すによって、よっく聞き分けてくれるよう。さあ/\尋ねる処/\、さあ/\多くの中分からん/\。分からん勝である。とんと一日の日ばかり見て、たゞ世上どうでもならん。そこで危ない事情、案じる要らん。案じる事要らんがどうもならん。小さい事ばかり思うて事情通りて居る。大き取れば大き、小さき取れば小さい。この理によりて何尺何寸と改めた理はどうもならん。小さき処だけ抑えて居るようなもの。そこで十分道具使う事出来ん。道具使うと思えば雨と言う。日和見て使うが道具、雨も日和も構わずして使うはどうもならん。蒿高うなりてどんな事してもどうもならん。又話変わる。これと言う/\そこえ/\皆治めて使う道具十分ある。一つ二つではあちらへこちらへ持って帰る間ある。そこで遅れる。これでは自由とは言えん。これ諭すによって、よっく聞き分けてくれるよう。
本席守の処願
さあ/\尋ねる処/\/\、さあ一日替わり/\、十日替わりではどうもならん。さあ/\掃き掃除から扱うてくれる者一人、日々の処あちらこちら心に掛けて放って置けん/\。放って置いてはならんという者一人。日々掃き掃除無うてはどうもならん。よう聞き分け。こちらから頼まんならんような者では、守どころやない。かえって気を病ますようなものや。これよう聞き分けにゃならんで。さあ/\尋ねる処/\/\、さあ一日替わり/\、十日替わりではどうもならん。さあ/\掃き掃除から扱うてくれる者一人、日々の処あちらこちら心に掛けて放って置けん/\。放って置いてはならんという者一人。日々掃き掃除無うてはどうもならん。よう聞き分け。こちらから頼まんならんような者では、守どころやない。かえって気を病ますようなものや。これよう聞き分けにゃならんで。