明治二十六年十月十七日
医薬の件に付、必ず医師の診察を経て御道上の御話する事情の願

さあ/\尋ねる処/\、尋ねるであろう。ようこれまで話したる処、一時以て尋ねにゃなろうまい。一時難しいと諭したる。何にも難しいやない。一時も早く事情改め。何も今一時改めるやない。薬を以て治してやろうと言うやない。脈を取りて救けるやない。医者の手余りを救けるが台と言う。なれど一口に話する、聞く。又一つには邪魔になる。放って置けんと言う。よう聞き分け。何でも無ければ何でも無い。身上心得んと言えば、そらと言えばそりゃという理を諭したる。皆諭したる。人を腹立てさすやない。前々古き話、人の義理を立てゝ神の理を欠いては、神の道とは言えようまい。詳しい話をして置こう。所々分かろうまい。一時改めて医者に掛からねばならんと言えば、又どうと思う。派出する。よう聞いて置かねばならん。今の一時泥海世上諭す理、病人を放って置いてはならん。こゝらにはそういう者はあろうまいなれど、もし千に一つでもありては道の疵、教の理に無き理である。医者の手余りと言えば、捨てもの同様である。それを救けるが教の台と言う。よう聞き分けるよう。
奈良県下は、派出して最寄り教導職を集めて御話を伝える事
さあ/\所々皆それ/\に運ぶ処、前々より諭したる。話一時にこうと言えば後々と言う。今の処どうかこうかが難しい。所々理を治めたる処にては、よもや無かろうなれど、ようちょい/\噂を聞く。それでは道の理とは言わん。あんじょう一つの理を以て諭すと言う。さあ/\所々皆それ/\に運ぶ処、前々より諭したる。話一時にこうと言えば後々と言う。今の処どうかこうかが難しい。所々理を治めたる処にては、よもや無かろうなれど、ようちょい/\噂を聞く。それでは道の理とは言わん。あんじょう一つの理を以て諭すと言う。
前川菊太郎、宮森与三郎、喜多治郎吉、永尾楢次郎の四人南北に手分けして二人宛奈良県下巡廻する事
さあ/\あちらこちら出越して話と言う。許し置くによって、話が難しいで。一時理を改めると言えば、これまでの理がどうもならん。こういう事はあろまいなれど、万に一つでもありてはなろうまい。なれど彼是の風説を聞く。万人の内に一人ありてもなろまいという事情を以て、諭すよう。さあ/\あちらこちら出越して話と言う。許し置くによって、話が難しいで。一時理を改めると言えば、これまでの理がどうもならん。こういう事はあろまいなれど、万に一つでもありてはなろうまい。なれど彼是の風説を聞く。万人の内に一人ありてもなろまいという事情を以て、諭すよう。
他国分支教会長或は重立ちたる者を本部へ招集して右話を伝える事
さあ/\一寸研究のため先々と言う。遠い所は詳しい者は無い。教の台、手余り捨てものほかしもの、一つの理を救けるなら何処から怨みられる事要らん。なれど、めん/\手柄しよう/\ではどうもならん。早く勇んで運ぶ事情は受け取る。よう聞き分けてくれるよう。
さあ/\所々一日も早くしっかりと話してくれ。くどう/\の理に諭し置く。もしやありてはどうもならん、という理を諭してくれ。何でも無いような事が大変難しいで。

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