明治二十六年十月十四日
山本利三郎身上願

さあ/\尋ねる処/\、一時の事情を尋ねる。長い間と思うやろう。事情迫るから身上迫る。身上何処が切なみと言うでもない。心の間違い一時どうと言う。身に切なみ無くして不自由、日々どちらから見ても不自由でならんから、これまでだんだんさしづに及んだる。一時どうと言う、一寸二三日はと言う、又どんならんと言う。よう思やんしてみよ。成る事と成らん事と聞き分けんならん。事情に成りてからは取り返やしはあろまい。どうせいこうせは言わん。思い出しては思い出し、こうしたら当分の不自由救ける。台から救からん理を、救けん。救からんと言うてはなろまい。めん/\不自由より、傍々不自由の理を見分けるなら、一寸は治まろう。

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