明治二十六年十月二日
上田いそ五十八才身上障りの願
さあ/\尋ねる処/\、さあ身上々々、身上一つ心得ん/\。さあ事情尋ねる処尋ねる処、よう事情聞き分けて置け/\。一時の処という、とんとこれ日々の処、内内一寸心、又一つ日々急く/\。どうでもこうでも事情、内々事情日々の事情、どうも急がしい/\。急がしいは十分である。内々も所という事情ある。内はどうであろう、これは思うは理。今の処一つこちら事情、めん/\日々退屈であろう。よう聞き分け。長くの楽しみなれど、どうか毎日あれば、よう聞き分け。一人なりと代わりなあ、これ更に持たず、心じいと治めば治まる。未だ/\身上案じる事一つも要らん。